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『如月の国の物語』 | | 『如月の国』の物語……□第1章、ラヴィと、御幸の物語
肥大した心臓が、弱々しく、蠢いていた。
クランケは25歳の女性。
心臓弁膜症。6歳の時から『必死に』生きようとしてきた心臓は、バスケットボールほどに肥大していた。おまけにクランケは、血糖値が高い。術後の感染症が危惧される。
【ラヴィ】(他国から緊急に招致された特別技能者は実名を明かすことが厳禁されていて、ただ、ラヴィとしかいわれない)は、躊躇することなく、動脈を避けて余分な心筋を切り裂いた。、
御幸は、目を見張った。
『如月の国』には、こんなヒトは、いない!
25歳から30歳しか、いない、この国には、こんなオペをこなせる人間は存在しない。だからこそ、『彼』は、【ラヴィ】として招れたのだ。
但し、48時間だけ、壁を超えて、やって来て【ラヴィ】として本当の『名前』も明かさず知られないまま、去って行くだけのヒトなのだ。
自分の脳内麻薬が溢れでるのが、分かった。
『フェルニエチルアミン』略称【P,E,A】が全身を駆け巡る。
恋するホルモンと呼ばれるその脳内麻薬は、エロスの矢尻に塗られた媚薬のように、24歳の、彼女の脳髄を麻痺させた。
彼女は、【恋】に、堕ちた!
のだ。名も知れぬ、この2日しか・ともに、いられない【異性】に、、。
自分の足がワナワナと震え、カントがジユツと、熱く火照り、
次第に……、濡れるのが、、分かった。
術後のクランケの容態は、
安定して、いた。
異国なら家族や親族でごったがえす、集中治療部も、【彼】と、担当ナ-スの自分自分しか、いない。
聞こえないはずの、電子クロックの音だけが、支配している。
クタクタで、自分、か彼か、
分からない。
二人は、患者ではなく、自分の【いのち】の『あかし』を求めるよぅに、
激しく求めあい、硬い床の上で
何度も何度も、朝が来るまで
【愛し】あった。むさぼりあうよぅに…………。
不謹慎だ。いけないことだ。
許されないことだ!
でも、どぅしようも、なかった。ほんとうに、ヒトを好きになってしまった女には、倫理も常識も、貞操観念も、意味がなかった。
ただ、彼を失うことだけが、【怖かった】。明日には、帰って、二度と会えないと、頭では分かって、いるといぅのに。
ナイチンゲールが、朝日のなかで、囀ずりはじめて、御幸は、はじめて、彼女に恋い焦がれ、4年も、悶々として、この『如月の国』に渡り、彼女と【ひとつ】に、なること、だけを思っているだらぅ、年下の【彼】のことを、苦(にが)く、苦(くる)しく、切なく、思い起こして、、、、いた。
□□□『如月の国』の物語……
ラヴィと御幸の物語……2に続く |
| 2014/3/5 22:38 海外にて 
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